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いよいよ「爆買い」が戻ってくる。中國は3年ぶりに“鎖國“を解き、世界で中國人観光客の爭奪戦が始まった。観光業からの期待も大きいなか、彼らはどこを訪れるのか?

中國人的“爆買”終於回來了。解除了將近3年的“鎖國”政策後,全世界都開始了中國遊客爭奪戰。全球旅遊業都對中國遊客抱有極大的期待,那他們究竟去了哪裡呢?


海外旅行予約件數は前年比6.4倍

出境旅遊預約數量為上一年的6.4倍

3年近く続いた強権的なゼロコロナ政策からの大転換が行われた中國で、海外旅行への関心が高まっている。1月8日、中國政府は入國時の隔離措置を撤廃し、事実上の開國となったからだ。

中國的疫情政策從近3年強硬的清零政策突然轉變,國民對出境遊興致勃勃。1月8日,中國政府廢除了入境隔離措施,也就意味著重新打開了國門。

中國の旅行予約サイト大手「Trip.com」によると、春節期間中の海外旅行予約件數は前年比で6.4倍に急増しているという。中國事情に詳しいジャーナリストの中島恵氏が話す。

據中國旅遊預約網站“攜程”統計,中國春節期間的出境旅遊預約數量激增至上一年的6.4倍。研究中國相關事宜的記者中島惠解釋道:

「隔離措置撤廃を機に、中國のネット上では、海外で中國人家族が3年ぶりの感動の再會を果たす動畫が拡散されています。北京や上海などの主要空港では、出國カウンターに長蛇の列ができています」

“隔離措施廢除後,一條時隔3年終於能與海外家人感人重聚的視頻席捲中國社交平臺。在北京、上海等主要機場當中,出國窗口也排起了長隊”。


人気旅行先ランキングでは日本がアジアトップに

受歡迎出境遊國家排名 日本位列亞洲首位

そして、渡航先として人気なのが日本だ。Trip.comの人気旅行先ランキングでは日本がアジアでトップになっているのだ。

這之中,日本也是中國遊客出境遊的熱門國家。在攜程的人氣出境遊國家排行榜中,日本位列亞洲榜單首位。



日本政府は中國での感染狀況を踏まえ、1月8日以降、中國からの渡航者に対して入國時のPCR検査など水際対策の強化に踏み切っているが、実はすでに中國人の渡航者は昨年末から増加傾向にある。

針對中國放開後的疫情狀況,日本政府自1月8日後,針對中國入境人員加強了入境核酸檢測等防疫政策,但實際上中國入境旅遊人員相較去年已經有增加趨勢。

日本政府観光局によれば、中國からの訪日客は’22年2月以降、前年同月比で増加し続け、直近11月のデータでは5倍以上も増加している。インバウンド業務を行う東日本國際旅行社の代表・謝善鵬氏は言う。

據日本政府觀光局統計,中國赴日遊客自2022年2月同比持續增加,11月的統計數據更是同比增加了5倍多。

「商用ビザや経営管理ビザを持つ中國人は、昨年からすでに日本に來ています。建前はビジネスですが、高級旅館や高級レストランでは中國人富裕層が戻ってきていた。春節期間から、徐々に中流層にもすそ野が広がっていくでしょう。中國各都市にある日本領事館では、新規観光ビザの発給も始まっています」

“持有商務簽證和經營管理簽證的中國人自去年起就開始來到日本了。表面上看起來是經商,但中國富裕人群已經來到了日本高級酒店和餐廳。而到了春節,中級階級人群也逐漸來到日本遊玩。目前中國各大城市的日本大使館也開始發放赴日簽證”。



一日で2500萬円を売り上げた店も

單日銷量達2500萬日元的店鋪

広州市在住の日本人もこう証言する。

居住在廣州市的日本人這樣說道:

「年明け以降、中國人の友人たちから、『春節に行くからオススメの飲食店を教えて』とよく聞かれるようになりました。直行便は値上がり&満席のようで、香港やタイ経由で訪日する知人もいます」

“新年後,經常有中國朋友問我‘春節想去日本有沒有推薦的餐廳’。到達日本的直飛航班也逐漸漲價坐滿,也有朋友到香港或泰國轉機赴日”。


コロナ禍直前の’19年の訪日外國人の観光消費額のうち、半分近くは中國と香港からの観光客によるものともなれば、関連事業者が爆買いの復活を期待するのは當然だ。一部ではすでにその恩恵にあずかる業種も。東京・銀座の高級ブランド店スタッフは言う。

疫情前,2019年赴日外國遊客消費金額當中,中國(含中國香港)的遊客貢獻了將近一半的消費額,因此,相關從業人員自然也十分期待中國人“爆買”的迴歸。甚至有些行業已經開始籌備優惠政策。位於東京銀座的某高奢店工作人員這樣說道:


「昨年秋頃から外國人観光客が戻ってきましたが、當初はシンガポールやタイの人が多かった。でも、1月10日以降は中國人が増え始めた印象ですね。昨日だけで中國人観光客が6~7組來て、2500萬円以上は買っていった」

“自去年秋天開始,外國遊客逐漸增多,一開始主要是新加坡和泰國的遊客較多。不過到1月10日之後中國遊客開始增加。光是昨天就有六七組中國遊客進店,消費了2500多萬日元”。


飲食店「頼みの綱は中國人の爆食しかない」

餐飲店“唯一的依靠就是中國人爆食”

一方、都內の和食料理店経営者はこう漏らす。

另一方面,東京都內一位日料店經營者這樣說:

「飲食店が一番苦しんでいるのは実は今です。協力金は打ち切られ、食材費は値上がりして客も減った。頼みの綱は中國人の爆食しかない。コロナ前は月に20組ほど來ていましたが、客単価は日本人の2~3倍ありましたからね。春節は大いに期待しています」

“餐飲店最難的其實就是現在。補助金撤銷,原材料費用上漲,消費客人減少。我們唯一能依靠的就是中國人的爆食了。疫情前,店裡一天能來20組中國遊客,單人消費能到日本人的2~3倍。所以我們也很期待春節。”


グランピングやキャンプ用品に注目

豪華露營和野餐用品值得關注

前出の中島氏は「爆買いの本格的な復活はお花見シーズン以降になるのでは」と前置きしつつ、これからの中國人観光客についてこう述べる。

上文中島也說“爆買的真正復活可能要等到賞花季之後”,同時,針對今後的中國遊客,他這樣認為。

「過去の爆買いのように、決まった場所やモノに中國人が集中する時代は去り、興味や需要は多様化するでしょう。この3年間で中國では、自然や健康、精神的な豊かさに価値を見いだす人が増えているので、日本でもアウトドア関連の需要が伸びるのでは。富士山が見える場所でのグランピングや、日本ブランドのスノーピークの製品に興味を示す人も増えています。

“像過去那樣,中國人集中在一定的地方買一定的東西的爆買時代已經過去,現在中國人的興趣和需求也在逐漸多樣化。這三年間,越來越多的中國人意識到了自然、健康、精神充實的價值,相對的,他們可能對日本室外相關產品更有興趣。越來越多的人可能想在可以看到富士山的地方豪華露營,或者對日本品牌snow peak的產品產生興趣”。

一方、富裕層の間では、醫療ツーリズムでの訪日がより盛んになっていくのでは。また、最近では在日中國人のインフルエンサーたちが、それぞれの得意分野で、日本人さえ知らないようなニッチな情報を発信しています。溫泉にしても草津や箱根でなく、奧飛騨や下呂といった渋い場所に、中國人観光客が続々とやって來る可能性もあります」

“另一方面,在富裕人群當中,也有不少人出於醫療旅遊目的赴日。另外,最近的在日中國網紅們,也都在各自擅長的領域,分享著連日本人都不知道的小眾攻略。比如越來越多的中國遊客可能不會去草津或箱根泡溫泉,而是去奧飛騨、下呂等小眾溫泉地遊玩”。


白タクや無資格ツアー業者の宣伝が活発化

“黑車”、無證旅遊業者的宣傳盛行

一方で問題もある。

另一方面,中國遊客激增也帶來了一些問題。

「中國人観光客が戻ってくるのはありがたいが、すぐには受け入れ體制を整えられない。ツアーバスのドライバーの多くは、コロナ禍で配送業に取られてしまい、多くのガイドも他業種に転職してしまった。未経験者は即戦力にはならないので、時間がかかります」

“中國遊客的重新來到值得我們慶賀,但日本沒能立刻完善接待體制。很多觀光巴士司機在疫情後都轉行到了配送行業,很多導遊也轉行了。沒有經驗的新人又不能立刻上任,所以這些都需要時間去完善”。

こうした狀況を察知してか、年明けから白タクや無資格ツアーを行う業者の宣伝が活発化しているという。

或許是注意到了這一情況,自年初,“黑車”、無證旅遊業者的宣傳就開始盛行。


中國SNS「小紅書」を覗くと、空港送迎をはじめ、登山ガイドや繁華街を巡る買い物ツアー、テーマパークの入場券・ホテルを手配すると申し出る書き込みがいくつもあった。白タクはもちろん違法だが、ガイドも資格を持っているとは思えず、旅行業法に牴觸する可能性は高い。

在中國社交平臺“小紅書”上可以看到,有多條留言提出可以提供機場接送、登山導遊、商業街購物遊、主題公園門票及酒店預定等服務。黑車當然是違法的,但這些“導遊”可能也並沒有相應的資格證書,所以這也很可能觸犯日本旅遊行業相關法律。

日本経済の起爆剤になるか?

能否成為日本經濟起爆劑?

受け入れ再開に際してさまざまな摩擦が生じることは想定されるが、それでも経済的な恩恵は捨てがたい。経済評論家の加谷珪一氏は言う。

雖然重開國門會引發各種問題摩擦,但其帶來的經濟效應也是巨大的。日本經濟評論家加谷珪一認為:

「日本の水際対策を巡る外交的なゴタゴタさえ解決されれば、早晩、中國人観光客が本格的に戻ってくるのは間違いない。目下の円安もあり、來年くらいには中國人の観光消費は’19年の水準を上回ると考えられ、コロナで疲弊した観光業や飲食業にとって光明となるでしょう。

“只要解決了日本在邊境防疫政策上的外交亂象,中國遊客早晚肯定會真正回來。當下日元貶值,到明年中國遊客的消費金額很可能就能回到2019年的水平,這對疫情下疲軟的旅遊業和餐飲業來說都是前途光明的”。


観光による収入は名目上『輸出』にあたるので、コロナ禍で増えた貿易赤字の穴埋めにも有効です。ただ、日本経済全體から見れば數字は小さく、爆買いへの過度の期待は禁物です」

“旅遊收入名義上屬於‘出口’,所以也能有效填補疫情下不斷擴大的貿易逆差。然而,從日本經濟整體來看旅遊收入的金額數字還是很小的,所以我們也不能對爆買有過度的期待”。

それでも日本経済の起爆剤にはなってほしいものだ。

不過,即便如此也希望中國遊客的赴日能成為日本經濟恢復的起爆劑。


中國人が殺到する新スポットはここだ!

中國遊客最新熱門景點是這裡!

・東京·下北澤

再開発で新舊カルチャーが融合する人気スポットだが、若い中國人にもその様子が伝わり「行きたい」との聲が殺到。「小紅書」では「買い物をしてから演劇を見て、夜はオシャレなバーに行きたい」などのコメントも。

由於重新開發,這裡是新舊文化融合的人氣景點,年輕的中國人看到這裡的樣子後紛紛表示“想去”。“小紅書”上也有人評論“想去下北澤先購物再看舞臺劇,晚上找個時尚酒吧坐一坐”。

・可以看到富士山的豪華露營

中國でもコロナ禍でキャンプブームとなっており、富士山の見える山梨や靜岡のグランピング施設への注目度が高まっている。

疫情下,中國也掀起了露營熱潮。因此在日本,山梨、靜岡等能夠看到富士山的豪華露營地備受中國遊客的關注。

・東京&大阪的小酒吧一條街

中國でも人気となったドラマ『深夜食堂』の影響で、安い老舗居酒屋や古くてボロい小料理屋に行ってみたい中國人が多數。SNSでは東京の立石や赤羽、大阪の天王寺や梅田地下街などに注目が集まっている。

日劇《深夜食堂》在中國也頗具人氣,受其影響,很多中國人也想去親民的老牌居酒屋或老舊小料理店去嘗一嘗。在社交平臺中,東京的立石頭、赤羽,大阪的天王寺和梅田地下街等地都受到中國遊客的喜愛。

・遠離東京&大阪的鄉間溫泉旅

日本の溫泉を紹介する中國系の溫泉インフルエンサーも存在しているが、彼らが勧めているのがアクセスの悪い奧飛騨や下呂(岐阜県)、乳頭(秋田県)などの溫泉地。

因為有專門介紹日本溫泉的中國網紅,他們經常推薦一些交通不是很便利的溫泉旅遊地,比如奧飛騨、下呂(岐阜縣)、乳頭(秋田縣)等地。

・四國自行車之旅

コロナ禍で中國でも自転車ブームに沸くなか、瀬戸內海や太平洋の両方が眺められるということで四國を自転車で巡るツーリングに注目が集まる。自転車で渡れるしまなみ海道が一番人気だとか。

疫情後,中國也掀起了自行車熱潮。而日本四國可以眺望到瀨戶內海和太平洋,因此這裡的自行車旅行便受到大家的歡迎。其中騎著自行車橫跨島波海道是最有人氣的一處旅行地。

・東京·福生(橫田基地)

都心から1時間強で行けることもあり、生で米軍橫田基地が見られるスポットとして人気のようだ。「ミリタリー用品や中古傢俱を買いたいという中國人もいます」(在日中國人)とのこと。

距離東京市中心一個多小時,在這裡能夠親眼看到美國橫田基地,因此人氣很高,而且“還有中國人想在這裡購買軍品或二手傢俱”(在日中國人)。

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原文連結:https://inewsdb.com/其他/一天狂刷2500萬日元,中國人在日本的爆買模式/

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